データを活用したアフターサービスの高度化と新たな顧客価値の創出へ
2026年9月29日
BellaDatiは、株式会社諸岡(以下、諸岡)と、FMS(フリートマネジメントシステム)の導入に関する契約を締結したことをお知らせします。
2026年6月30日、株式会社諸岡にて契約締結に伴う署名式を実施し、株式会社諸岡 代表取締役社長 諸岡 昇様と、BellaDati PTE. LTD. CEO & Managing Directorの齊藤 和人が出席しました。
今回の取り組みでは、BellaDatiがFMSのソフトウェアプラットフォームを提供し、萩原テクノソリューションズ株式会社は、デバイスを含むシステムインテグレーションの支援を行っています。また、アドバンテック株式会社(Advantech Co., Ltd.)が、建設機械からデータを収集・送信するためのデバイスを提供しています。

写真:株式会社諸岡 代表取締役社長 諸岡 昇様(左)と
BellaDati PTE. LTD. CEO & Managing Director 齊藤 和人(右)
諸岡は、ゴムクローラを活用した建設機械・産業機械を開発・製造するメーカーです。軟弱地や不整地など、厳しい環境下で活躍するキャリアダンプをはじめ、フォワーダ、木材破砕機などの製品を展開し、国内外の建設、林業、環境分野を支えています。
建設機械の「販売後」の価値を、データで高める
建設機械業界では、人手不足の深刻化やオペレーターの高齢化、現場の効率化への対応が大きな課題となっています。同時に、機械そのものを提供するだけでなく、導入後の稼働支援や保守サービスまで含めた継続的な価値提供が、これまで以上に求められています。
諸岡ではこれまでもテレマティクスサービスを運用してきましたが、今後、ICT建機への対応やデータ活用をさらに推進していくためには、より柔軟で拡張性の高い基盤が必要との考えから、今回の取り組みに至りました。
諸岡社長は、建設機械業界が直面する変化について次のように語っています。
「製品を売って終わりではなく、稼働データを活用しながら継続的に価値を提供する――これは建機に限らず、自動車、産業機械、物流機器など幅広い業界で起きている変化です。『モノ売りからコト売りへ』という流れの中で、データ活用は避けて通れないテーマだと感じています。」
なぜBellaDatiを選んだのか
今回のFMS導入にあたり、諸岡が重視したポイントの一つが、将来の拡張性です。
高頻度・大量のデータを取り扱うための基盤に加え、UIの拡張、APIによる外部システムとの連携など、将来の事業やサービスの変化に対応できる柔軟性が評価されました。
また、建設機械のグローバル展開を見据え、欧州市場をはじめとする各地域で求められるサイバーセキュリティやデータに関する規制への対応も、今後ますます重要なテーマとなります。BellaDatiでは、こうした各地域の規制動向を踏まえながらFMSの開発・提供を進めています。
諸岡社長はBellaDatiの選定理由について、次のようにコメントしています。
「我々が重視したのは、将来の拡張性です。特に、ベンダー任せではなく、我々自身が必要な機能をスピーディに作れる点を高く評価しました。」
今回の取り組みでは、建設機械から得られるデータを収集・可視化し、機械の稼働状況をより的確に把握できる環境の構築を進めます。さらに、データを「見る」だけではなく、遠隔監視による可視化や保守の最適化、データに基づく意思決定など、具体的なアクションにつなげていくことを目指します。
導入を、アフターサービスと製品開発の変革へ
今回の取り組みを通じて、諸岡では「アフターセールスの強化」「製品開発の高度化」「顧客満足度の向上」という3つの変化を目指しています。
一方で、デジタル技術の導入だけでDXが実現するわけではありません。営業、サービス、開発、品質保証など、さまざまな部門がデータを日常的に活用し、業務の中で次のアクションにつなげることが重要になります。
諸岡社長は、今回の取り組みの先に目指す姿について次のように語っています。
「良いシステムを入れても、現場で使われなければ価値は生まれません。営業、サービス、開発、品質保証など各部門がデータを日常的に活用する文化を作ることが重要です。DXの本質は、システム導入ではなく業務変革だと思っています。」
機械メーカーから「ソリューションプロバイダー」へ
AIやIoT技術の進展により、製造業におけるデータの役割は今後さらに大きくなると考えられます。
機械そのものの性能だけでなく、稼働データをどのように活用し、お客様への新たな価値につなげるか。こうした取り組みは、建設機械業界だけでなく、多くの製造業に共通するテーマとなっています。
諸岡社長は、これからの建設機械メーカーのあり方について、次のように展望しています。
「今後は、機械メーカーから『ソリューションプロバイダー』へ進化していくと思います。AIによる故障予測、最適運用提案、自動制御など、データが新しい価値を生みます。機械そのものの性能に加え、ソフトウェアとデータ活用力が競争力になる時代です。」
BellaDatiは、今回の諸岡との取り組みを通じてFMSの構築とデータ活用を支援し、諸岡が長年培ってきた建設機械の技術・知見とデータを組み合わせることで、新たな顧客価値の創出に貢献してまいります。